次は橋を渡る場面。この橋は嵯峨沢橋かどうかはっきりしないと別のところで書いたが、よく見ると橋を渡るところで、背後の山が見えた。ストリートビューで照合すると、この橋は古い嵯峨沢橋で正しいと思う。
風まかせ
2023年1月7日土曜日
映画『有りがたうさん』(1936年)のロケ地探し 21
2023年1月6日金曜日
映画『有りがたうさん』(1936年)のロケ地探し 20
次がこの場所になる。中央の川は狩野川の源流、本谷川。これより上流には浄蓮の滝がある、ちなみに左側が上流になる。この辺りは東京電力湯ヶ島発電所がある場所で、水力発電がおこなわれている。稼働は昭和5年からで、この映画を撮影している頃は、新しい発電所だったということになるが、どこが発電所の建物なのかはわからない。現在の発電所の建物は写真には写らない左側の奥にある。浄蓮の滝上流には、発電所向けの取水施設があることから、浄蓮の滝は本来の水量ではないという話を聞いたことがある。
2023年1月5日木曜日
映画『有りがたうさん』(1936年)のロケ地探し 19
バスは出演者を乗せてトンネルを抜ける。トンネルを出る場面からフィルムは切れることなく映画は進行していく。
上の画像では黄色い楕円の中にまっすぐ伸びた太い木、下の画像では傾いた木が写っている。
ここをストリートビューで見ると、江藤延男追慕の碑の背後にかなり大きな樅らしき木が見える。また少し行ったところに傾いた木もみえる。どうもこの二つの木は現在も残っているらしい。
2023年1月3日火曜日
映画『有りがたうさん』(1936年)のロケ地探し 18
次の場面は歩く人物の姿。下の写真『伊豆の踊子』のカラー化画像からみると、黄色い丸で示した辺りを撮ったものか。背景の山の形が一致するが、『有りがたうさん』では右側の山が木立の分を考慮しても切れているように見えることからこの辺りではと思える。どちらも先まで続く道路が右側に消えていくように見えるので、大きくカーブしているらしく、現在飲食店があるあたりかもしれない。
この後の修行僧の出てくる場所についてはわからない。その後バス車内の映像が長く続く。そうしてようやくわかる場所に至る。他の人も指摘しているように寒天橋だ。寒天橋は現在もあるが、当時のものとは異なっている。
この場面で以前から注目していたのは、中央部に立っている木だ。
上部は完全に朽ちてしまっているが、根の部分はまだ残っていた。下の岩などは押し流されてしまっているようだ。
この後に出てくる朝鮮からの出稼ぎ工夫の集団が歩く道もわからない。どうも現在の旧道のようでもあるが、当時はなかっただろう擁壁や遠景を覆いつくしてしまう樹木の繁茂で判別がつかない。
ようやく天城隧道に至って場所が判明することになる。
ストリートビューと照合すると、この個所の石垣は変わっていないようだ。ストリートビューは2018年の方がわかりやすい。
2023年1月2日月曜日
映画『有りがたうさん』(1936年)のロケ地探し 17
国土交通省 USA-M910-33 |
ドローン画像でループ橋を過ぎた地点あたりから、右へ上がる道が見えるが、これは新しく設けられた道で旧道ではない。比較的新しい砂利が敷かれて整備が進んでいる様子だ。
下の写真、左側がその道、奥の舗装道路はループ橋の一部。
上の段の奥にわかりにくいが古い建物が見える。ドローン画像でも白っぽく映っている。
砂利の上り坂の起点辺りから撮った旧道。奥に橋脚が見える。旧道はこの砂利道の左側へ続いているはずだが、斜面と杉林に阻まれる。
下の写真は上の段の旧道の景色。上が湯ヶ島方面、下が河津方面。古い旧道マニアのレポートではかなり荒れた様子だったが、現在は人の手が入っているようだ。
映画でのつづら折れの坂道の次の場面は下の場所になる。これは国土交通省の航空地図では右側の黄色い楕円の箇所になる。
有りがたうさん 1936年 |
伊豆の踊子 1954年 |