2020年2月22日土曜日

映画『有りがたうさん』(1936年)のロケ地探し 11

 前回のバスが立ち去るところを車内から撮影したシーンに続いて、映画は次の場所へと切り替わる。
 橋の上を歩く按摩風の人物を前後から撮る場面だ。

















































 橋があるので当然川が流れているので、川と山の稜線を頼りに探してみると、下の場所に行き着いた、伊東市宇佐美の宮川橋だ。
 この川は古い航空写真をみると昔は蛇行していたようで、現在は流路を変えて直線化されたらしい。

映画『有りがたうさん』(1936年)のロケ地探し 10

 現在のバス停『原田口』を過ぎると、バスは次の場所に停車する。 

 塩とたばこの看板があることから商店のようでもある。上の画像はバスがやってくるところで、下は出ていくところだ。下の画像の右端に橋が見える。
 




























 





 道路と平行する水路とそこに架かる橋を目印にして該当する場所を探してみると、下の場所に行き当たる。
 夏の盛りで草木が繁茂して橋が見えにくいが、道路右に赤く見えるのが 橋で、白浜神社の参道へと続いている。
 ストリートビューの左側に隠れて見えないが商店がある。この店が当時の店なのか不明。












 ところで、このバスが停車しているはずの場所で、内部から撮られた車窓の風景が下の二つ。いずれもこの場所で撮られたものではなく、どこか別の場所で撮影されたものだろう。宇佐美近辺かもしれない。


































 次の1枚はここから立ち去っていくバスの内部から撮られた一コマで、画面左に白浜神社への橋が映っており、また一部隠れてしまっているが、岬の形が一致していることから、この場面に関してはここで撮られたもののだろう。