2021年2月23日火曜日

映画『有りがたうさん』(1936年)のロケ地探し 16

  さて、ここから先はどこだかわからない場所が続くことになる。探してもわからない場所はあきらめて先へ進もうと一度は考えたのだけど、いざ書こうとするとやはり気になって、何度も調べ直したりして時間を費やしてしまう。結果、なかなか前に進めなくなってしまっている。完璧を望んだところでほぼ不可能なので、先へ進もう。

 そういうわけで、前回の場所から続く場所はいまだにわからない。一番上の画像に出てくる道路の延長線上に一番下画像の建物があることはわかる。かなり急な坂が概ね直線で続いている。さらに進行方向の左側が谷になっている。正面には特徴的な形の山がそびえている。これだけ特徴を備えているのだが、それでも該当するような場所が見つからない。画像にはないが、ここを走っていくバスの後ろには、前回の場所と同じく子供たちが取り付いている。つまりストーリー的には連続性を保っている。にもかかわらず、場所の近接性がみられないのか、あるいは近いのだが場所がわからないだけなのか。

 



 






 映画は上の一連の場所から次の場所に移る。ここで村の娘にレコードを買ってくるようにせがまれる場所になる。

 















 

 

 

 

 ストリービューではこの辺り。現在のバス停『川合野』近くになる。前回の、途中で医者を乗せてから降ろす場所がここより一つ先、現在のバス停『梨本』であることを考えると、ストーリーの進行とは裏腹に、場所的には逆戻りしていることになる。


 

 

 

 

 

 

こちらは反対方向から撮ったもの。左側に水が落ちてくる場所がある。




 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 水の話の前にもう一つの画像がある。映画冒頭のイントロ的場面出てきた場所だ。鶏をけ散らして進むシーンがそれになる。上の画像の撮影位置よりは、水が写らない前の位置になる。







 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 落ちてくる水が写っているもう一つの場面。右下に流れ落ちる水が見える。

 




















 ストリートビューで見るとこの辺り。右に水路から流れ落ちる水が見える。道路拡張工事で、当時とはいくらか場所が異なるかもしれないが、遠くの山並みが一致している。ストリートビューは広角レンズを使っているので、遠く見えるのは毎度のこと。


 

 

 

 ロケ地探しの14で、湯ケ野の稲葉醫院を過ぎたところで出てくる場所も、実はこの辺りであって湯ケ野ではなかった。赤丸の山は七滝温泉近くの山で特徴的な形をしているのでわかりやすい。黄色い丸の中は下田街道で、ストリートビューでもわずかにガードレールが認められる。

 


 

 
















 

 

 

 

  この場所もだいたい同じところ。まるでスナップ写真のようだ。